| 本書さわり読み 【ドイツ証券株式会社会長 元富士銀行会長 橋本 徹】 ![]() |
| 「大病という試練を通して信仰者に」 バブル崩壊後の巨額の不良債権処理に苦しむ大手都市銀行。生き残りをかけて最終的な経営統合が進んでいる。一九九一年、富士銀行(現みずほ銀行)頭取就任直後にバブルが崩壊。以来十数年間、この激動の金融再編の動きの渦中にいた同行元会長の橋本徹さん。その橋本さんを支えたのは、クリスチャンの母親から受け継いだキリスト教信仰だった。富士銀行会長を退任後、二〇〇三年七月から世界でも有数のトップバンクの一つ、ドイツ銀行グループのドイツ証券株式会社の会長として後進の指導にあたっている橋本さんは、今でも朝と就寝前の祈りを欠かさない。 大病という試練 「子どもは、母親に強く影響されるものです。私にとって教会は生活の一部でした」岡山県の中西部、歴史ある城下町高梁市に生まれた。幼いころから、クリスチャンの母親に連れられて日本基督教団・高梁教会の日曜学校に通った。高校時代は教会のバイブルクラスに参加。聖書は常に身近にあり、日々慣れ親しんでいた橋本さんだが、信仰をもつまでには大きな試練が必要だった。 |